資産運用・投資においては、思わぬ事態に陥らないよう「想定外」を少なくすることが大切です。
そのため僕は、毎年年末にそれまでの投資額と資産状況を整理し、翌年の運用を決定する「インベストメント・ポリシー」に取り組んでいます。
今回は2018年の「インベストメント・ポリシー」についてご紹介します。
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◇ これまでの資産運用実績等はこちら
2013~2015年 2016年 2017年
2018年の「インベストメント・ポリシー」
僕の資産運用は、「老後資金」の形成・確保が目的です。
このため、短期的な景気動向には左右されず、「資産クラス」のバランスを重視し、「長期・分散・低コスト」の投資を目標にしています。
ところが実際には、2015年に資産クラスのバランスを崩してしまい、さらに昨年はつみたてNISA開始に伴って不必要な通常NISAの保有資産を処分したため、日本株の割合が圧倒的に多くなってしまいました。
詳細は、実践! 投資で資産運用・形成(2017年結果)をご覧ください。
一方で、2018年からは「つみたてNISA」が始まります。
これまで投資の中心となっていた「NISA」から、高リスク高リターンで運用商品の手数料が低い商品を「iDeCo」及び「つみたてNISA」での運用に切り替えることもあわせて進めていきます。
「iDeCo」、「NISA」と「つみたてNISA」を併用しながら、日本株クラスの偏りを修正!
①資産バランスが偏っている(=持ちすぎている)「日本株」は割合を減少させる。
特に個別株へは原則投資見合わせ。
②「先進国株式」や「新興国株式」について、「インデックス投信」で毎月一定額を投資(ドルコスト平均法)。
③「先進国債券」は、現在の「インデックス投信」を保有継続。新規投資は当分見合わせ。
④住宅ローンの完済に伴い、「国内債券」への投資を「変動10年国債」で再開。
⑤「新興国債券」は引き続き投資見合わせ。
特に②については、楽天証券を使っている関係上、先進国株式と新興国株式を中心に、それぞれ次のとおり投資口座を使い分けます。
- 先進国株式について、iDeCoでは「たわらノーロード 先進国株式」
- 新興国株式について、NISAで「eMaxis Slim 新興国株式インデックス」
- その他混合型として、NISA及びつみたてNISAで「楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」
これにより、2017年末のポートフォリオを2018年末には、次の状況までもっていきたいと考えています。
ちなみにETFからインデックス投資信託に切り替えた理由は、
①つみたてNISA向け商品が充実してきて信託報酬も低く抑えられていること
②つみたてNISAではETFの購入の選択肢が少ないこと(楽天証券では未取扱)
③ETFを購入する資金があると個別株を買ってしまいそうなこと
冒頭にリンクしてある過去のインベストメントポリシーを改めて見て、自分の優柔不断な性格を再認識したので③が最も大きな理由かもしれません。 😉
2018年の運用成績見込み
年末の運用成績の見込みを立てるというのも毎年やっています。
資産運用の過程では、現在のように景気が好調なときもあれば、その逆もあるからです。
その時の心構えとして「このくらいまでは上下する可能性があるんだ」と予め検討しておきます。
このポートフォリオの運用見込みは次のとおりです。(投資金額を100としたとき)
2018年末の 運用期待値 |
通常増加 (※2) |
通常減少 (※2) |
最大増加 (※3) |
最大減少 (※3) |
101.67 (+1.67) |
116.51 (+16.51) |
86.69 (▲13.31) |
131.42 (+31.42) |
71.78 (▲28.22) |
※2 通常増加(減少)率:各資産で(リターン±リスク)で算出。理論上約68%のカバー率
※3 最大増加(減少)率:各資産で(リターン±リスク×2)で算出。理論上約95%のカバー率
※4 各資産クラス間の相関係数は考慮していない
2017年は資産運用にはとても良い環境だったと思いますが、2018年がどんな年になるのか、楽しみと不安が錯綜しています。
皆さんも資産運用をなさっていれば、ぜひ「インベストメント・ポリシー」を作成することをおススメします。
そして、できればご家族(特に配偶者の方)にも説明をして、年間の投資金額とそのリスクについて共有しておかれるほうが、後々ケンカの種にならないと思います。
なお、このポートフォリオの資産バランス(各資産クラスの割合)は、株式クラスに偏りが大きく、全ての人におススメできるものではありません。
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