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FP1級実技合格体験記(ソワソワの3か月)

はじめに

FP1級実技(日本FP協会)を受検したときに、主に勉強中に起こったことや思ったこと、試験当日の注意点など、これから受検される皆さんに役立つ情報をお伝えします。

また、具体的なスケジュールや学習方法のポイントなどもまとめています。

1級実技に向けた学習開始(2017年6月)

イマイチあがらないモチベーション

FP1級学科に合格したのが、前年の9月試験。

その時の合格体験記の最後には、
『1級の実技試験は、受検料と受検会場の関係から、来年9月の「FP協会」の試験を受ける予定です。それまで今度こそ気を抜かないよう、頑張っていこうと思います。
などと調子のいいことを書いていました。 😛

それから約1年となる今回の実技試験だったわけですが、この間、1級実技試験に関しては見事にモチベーションが上がりませんでした。

その要因を(今さらながら)自己分析してみると、次のような点が原因と思います。
・試験までまるまる1年も間が空いてしまっていること
・問題がFP2級レベルとの前評判で「まぁ 何とかなるか」とタカをくくっていたこと

現実逃避の簿記2級受検

さすがにこのままではマズイと思い、少しでも学習グセを抜かないため、2017年6月の日商簿記2級を受検しました。(この時の模様はこちら

しかし(簿記3級を飛ばして受検したこともあり)予想以上の歯ごたえでした。

無事合格はしたものの簿記終了後には放心状態 😯

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このため、モチベーションは上がらない、頭は疲弊している中での実技試験の学習スタートとなりました。

ようやくスタートライン

簿記2級の受検が終わり、勉強を始めた時点が6月。
既に試験まで3か月となっています。

今回も引き続き「独学」ですので、早速、FP1級実技(日本FP協会主催)について情報を整理します。

FP1級実技(日本FP協会)の概要

〇9月の1級実技に面接はなく、筆記試験のみであること(きんざい実施分は例年2月・6月実施で面接形式)

〇問題レベルはFP2級にプラスアルファ
のレベルであること

〇受検地が全国で14か所
しかなく、地方在住者は最寄りの受検地に申し込むこと

そこで2級試験の取組をベースに、テキストと問題集を入手することにして、試験に向けた準備に取りかかります!

テキストと問題集の入手

1級実技については過去問を見たところ、知識としては「FP2級レベル」という印象です。

前回の試験から約8か月経って、各種制度も変更が生じているため、今回はテキストを買いなおします。

1級実技対策テキスト・問題集

みんなが欲しかった FPの教科書 2級・AFP(最新版)

1級FP技能検定 実技試験(資産設計提案業務)精選過去問題集(最新版)

FP技能士2級・AFP 重要過去問スピード攻略(2級受検時のもの)

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「へぇ~ 珍しく新品を買ったんだ。」と思われる方は、過去の合格体験記などをご覧いただいている方でしょう。
ありがとうございます。 🙂

僕の受検スタイルは「より安く合格する」が至上命題なので、テキスト・問題集も中古を良く使います。

しかし、今回の1級実技に関しては2級レベルのテキストが必要であり、昨年2級受検時に1年落ちの中古テキストを使っていたため、既に3年落ちになってしまってます。

この間の制度改正などを考えると、さすがに新しいテキストを買わざるを得ませんでした。

ちなみに、この2年間のテキストの厚みを比較すると、最新版はかなり厚くなっておりしかも2冊に分割できるようになっています。

 
左:最新版 右:2年前(↑クリックして拡大↑)

テキストの内容も広く濃くなっているので、これから2級を受検される皆さんはすごいなぁと感心してしまいました。 😯

テキスト類のまとめは、こちら

ここから本格的な学習に取り掛かります。

学習スケジュール(2017年6月~9月)

まずは、1級実技の学習スケジュールについて次のとおりです。

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それぞれについて取り組んだ内容を簡単にご紹介します。

2級テキストの読込み

 

セオリーどおり、テキストの初めから「内容を読む→小テストをやる→次の内容へ」となります。

1点工夫したのは、最新版のテキストと前回2級受検時のテキストを交互に見比べながらチェックしたこと。

こうすることで時間はかかりましたが、前のテキストの書込みを反映させたり、前回から変更になった制度をチェックすることができました。

1級実技問題集の解答と見直し

今回初お目見えとなるのが、この「1級FP技能検定 実技試験(資産設計提案業務)精選過去問題集」です。

この問題集、以下の理由で「とても使いづらい」というのが率直な感想です。

精選過去問題集のココに難あり!

◆解答が問題文に続けて出てきたり、見開きの右側に書いてあったりで、問題と解答の配置に配慮がない。

文字が小さく、目がとても疲れる。(加齢の影響?)

◆解答の解説者が複数いるためと思われるが、解答の書き方に一貫性がない
(妙に細かかったり、逆におおざっぱだったりする。)

しかしながら、FP協会の1級実技の問題集は実質的にこれ一択しかないため、ストレスを感じながらも何とか2回解きます。

2周目まで間違っている問題や自信のない問題は、いつものようにバインダーノートに整理します。

こうしてしまえば、問題と解答が別のページに切り離せ、やや大きめにコピーすることで文字が小さい問題もクリアできました。 🙂

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2級問題集の解答と見直し

これは前回2級を受けたときのものを流用です。

一部制度が変更になっているものもありますが、きんざいの2級実技試験の計算問題等を主眼に解きます。

1級実技には、1級学科ほど難しくはないものの計算問題も含まれており、慣れておかないとミスが命取りになります。

これも2周して、苦手なものはバインダーノートに整理します。

2級FP過去問題集(最新版)の解答と見直し

スケジュールに記載していますが、2級FP過去問も解いています。
(この時点の最新版は、2017年5月実施分

僕は、TAC出版に申し込んで、過去問と解答を郵送してもらいました。

TAC出版では、なんと「無料」で提供してくれます。(やや到着が遅いですが。)

受検の申込と受検料納付

さて、試験の申込ですが、8月3日が締め切りとなっていたので、早めにコンビニで申し込みます。

しかし、受検料 20,000円というのは痛い! 🙁

この金額、採点の手間を考えると1級学科の方が大変な気がしますが、1級学科(きんざい) は8,900円です。

また、きんざいの1級実技は25,000円ですが、面接の人件費がかかっています。

そう考えると、FP協会はペーパー試験だけで20,000円なのでなかなかの金額です。

それでもきんざいよりは5,000円安いので、FP協会を受検してしまうんですけどね。 😛

その後、FP協会から無事に申請受理のメールが届きました。

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受検申請を受理いたしました
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日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 試験業務部です。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

平成29年9月10日実施、「1級ファイナンシャル・プランニング技能検定実技
試験(資産設計提案業務)」の申請いただき、ありがとうございました。
受検申請を受理いたしました。

その後、受検票が郵送されてきました。

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いよいよ試験日当日をむかえることになります。

受検日当日の模様と自己採点

本当はここに受検日のルポを書くべきなのですが、既に【速報】FP1級実技試験(FP協会)の受検と感想にて詳細を書いてしまいました。 😛

当日の臨場感があると思いますので、良かったらそちらをご参照下さい。

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かいつまんで状況を書くと、次のような感じです。

・1級実技の鬼門 論述問題は「保険業法」で撃沈

・その他の問題はまあまあの出来・解答用紙の択一と記述が混在しているため、記入するマスを間違えた気がする懸念

ちなみに自己採点結果は以下のとおりです。(黄蛍光見直しで間違いに気づいた5か所

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合格発表(2017/11/7)

さて、いよいよ合格発表当日。

仕事がバタバタしており帰宅してからの合否チェックです。

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論述問題の不出来感がひっかかりつつも、恐る恐る受検番号を入力してアクセス。

ちなみに受検番号は座席番号まで含めた11ケタとなっているので注意が必要です。

その結果は…

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無事合格していました!

ちなみに、この回の合格率は 88.1%とのこと。

受験当日は従来より難易度が上がったと感じていたのですが、単に僕の出来が良くなかっただけみたいです。 😛

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結果通知書と合格証書(2017/11/10)

合格発表当日に「結果通知書」と「合格証書」が発送されたらしいのですが、地方在住のため到着までしばし時間が。

ようやく3日後に郵送されてきました。

2・3級の時と違って、筒に入って送られてきました。

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筒から中身を出すと、「結果通知書」「合格証書」が入っています。

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結果通知書による得点状況

さて、肝心の1級実技の得点結果ですが、結果通知書によると100点中 79点でした。

あまり良い成績ではないですね。 😳

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記入欄のミスがなく、自己採点どおりだとすると、論述問題以外の間違いは4か所となります。

配点は不明ですが、1か所1~3点だとすると論述の配点は10~15点程度と思われます。

このくらいの配点ですと、何が出題されるかわからない中で、論述を徹底的にやるかどうかは微妙な感じです。

論述を捨てた85点満点で60点(=正答率で約7割)を狙いに行く方が現実的かもしれませんね。
(負け惜しみです 😉 )

デカすぎる合格証書

ところで、噂には聞いていましたが、1級の合格証書はデカい。

2・3級の証書と並べると、ちょうど2倍のA3サイズでした。

↑クリックで拡大↑

前回、「1級学科の受検料は高い!」と文句を書きましたが、もしかすると「この合格証書とその送料も費用押上げの原因ではないか」と疑りたくなるほどです。

これだけ大きいとキレイに片付けるのも大変なので、どうしようか思案中です。

何はともあれ、これで晴れて1級ファイナンシャル・プランニング技能士を名乗れることとなりました。 🙂

 

これからFPを目指される方も、最後まであきらめず頑張っていってください。

当サイトが微力ながらお役に立てれば幸いです。

オマケ:きんざいの1級実技案内

余談ですが、1級学科受検の際、一社)金融財政事情研究会(きんざい)の実技試験の案内もしてました。

このため、ちょうど同時期にきんざいから2018年2月実施の1級実技試験案内が送られてきました。

読者の方の中には、きんざいを受検される方もいらっしゃると思いますので参考までに掲載しておきます。

まずは「ファイナンシャル・プランニング技能検定1級実技試験(資産相談業務)実施のご案内」です。

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さらに、試験の概要とタイムスケジュール、受検会場の案内など。

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この他、受検申請書も入っていました。何かのお役に立てば幸いです。

 

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