2023年もスタートしました。今年も当サイトをよろしくお願いいたします。
さて毎年年初に公開しています 今年の「インベストメント・ポリシー」です。
「インベストメント・ポリシー」は、毎年年末に過去の投資と最新の資産状況を整理し、翌年の運用方針を決定するものです。
これによって、資産運用・投資においては、思わぬ事態に陥らないよう「想定外」を少なくすることにつながると考えています。
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2023年の「インベストメント・ポリシー」
基本的な考え方
僕の資産運用は「老後資金」の形成・確保、そしてリタイア前後の社会保険労務士としての開業が目的です。
このため、短期的な景気動向にかかわらず、「資産クラス」のバランスを重視し、「長期・分散・低コスト」で投資することを目標にしています。
ところが実際には、2015年から資産クラスのバランスが著しく悪くなっています。
さらに2017年は「つみたてNISA」開始に伴って、本来必要のなかった通常NISAの保有資産を処分したため、日本株の割合が圧倒的に多くなっていました。
その後、一昨年からのコロナ拡大による株価下落やその後の世界的な株高を受けて、株式の評価益が乱高下。
個別日本株の新たな買い増しも拍車をかけ、全体のバランスが悪くなっています。
なお、2018年からの「つみたてNISA」を中心とした「iDeCo」及び「つみたてNISA」での運用も進めてきました。
そうした中で、日本個別株の比率が課題ではありますが、少しずつ本来目指していたポートフォリオに近づいてきています。
2023インベストメントポリシー
2023年のインベストメント・ポリシー
先進国株式と金の割合を拡充することで、日本株のバランスを調整!
①「日本株」は購入量を調整して割合を減少させる。特に個別株は原則投資見合わせる。
②「先進国株式」や「新興国株式」について、「全世界株式のETF」をNISA口座で毎月投資(ドルコスト平均法)。
③「国内債券」は現状維持し、金ETFへの移行を進める。
国内債券の投資信託は、手数料負けしてしまうため、株式以外の資産として「金」への投資を進める。
④「先進国債券」「新興国債券」は引き続き投資見合わせ。
2023年の投資の考え方ですが、従来からの「長期・分散・低コスト」投資の考え方を前提としながら、2024年からのNISA改正(ちまたでは「シンNISA」と呼ばれているようですが)につなげていくために、つみたてNISA→NISA(年間買付可能額40万円→120万円)に切り替えていこうと思います。
また、iDeCoでは利用できる商品が限られているので、先進国株式に特化して投資することとしています。
ドルコスト平均法で機械的に積み立てる観点からは、僕自身はETFよりも「インデックス投信」が扱いやすくこれまでも投信を使った積み立てを行ってきました。
が、シンNISAが2014年にスタートすることを考えると、より早い時期により多くの資金をシンNISAに移行していくことが合理的なため、2023年はNISAで、僕と妻の投資枠120万円×2人分を投資していきたいと考えています。
これに金ETFでのリバランスとiDeCoでの先進国株式投資を加えることで、資産ポートフォリオを2023年末には次の状況までもっていきたいと考えています。
2023年の運用成績見込み
今年の年末時点での運用成績見込みを立てるというのも毎年やっています。
資産運用の過程では、景気が好調なときもあれば、その逆もあるからです。
その時の心構えとして「このくらいまでは上下する可能性があるんだ」と予め検討しておきます。
このポートフォリオの運用見込みは次のとおりです。(投資金額を100としたとき)
2022年末の 運用期待値 |
105.82 (+5.82%) |
通常増加 (※2) | 通常減少 (※2) |
122.99 (+22.99%) | 88.54 (▲11.46%) |
最大増加 (※3) | 最大減少 (※3) |
140.21 (+40.21%) | 71.31 (▲28.69%) |
※2 通常増加(減少)率:各資産で(リターン±リスク)で算出。理論上約68%のカバー率
※3 最大増加(減少)率:各資産で(リターン±リスク×2)で算出。理論上約95%のカバー率
※4 各資産クラス間の相関係数は考慮していない
2023年の運用見込みは、昨年の大幅な株式下落を受けて、これまでのリターン期待値が下方修正され、ボラティリティを加味しても運用期待値が全体に低下しています。
このため、大幅な株価下落があれば、全世界株式や先進国株式のETFを中心に仕込むことも考えていきたいです。
皆さんも資産運用をなさっていれば、ぜひ「インベストメント・ポリシー」を作成することをおススメします。
そして、できればご家族(特に配偶者の方)にも説明をして、年間の投資金額とそのリスクについて共有しておかれるほうが、後々ケンカの種にならないと思います。
なお、このポートフォリオの資産バランス(各資産クラスの割合)は、株式クラスに偏りが大きく、全ての人におススメできるものではありません。
皆さんのリスク許容度をよく考えてから、投資に取り組まれてください。
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