学習の進め方(テキスト&問題集活用法)
3級や2級の時とは少しアプローチが変わります。
テキスト読込+問題集基本編
テキストは、きんざいの「合格ターゲット 1級FP特訓テキスト」が定番だと思います。
分量・値段ともリーズナブルですが、これだけで6分野全体の内容を網羅することはできません。
概ね得点の7~8割の内容が書いてある感じでしょうか。
僕は1分野をざっと読んで、すぐに問題集の該当分野の基本編を解き、解けなかった問題をテキストで確認しました。
問題集を解くことでテキストの内容もより頭に入ってきますし、そもそもテキストだけでは解けない問題もあるため、ネットなどで知識を補足することにもつながります。
テキストの内容は完全に教科書です。
大学受検の時の世界史をなんとなく思い出してしまいました。
ここでも単語帳が役に立ちました。
しかし、書き込むべき内容が多いため、普通の単語帳より大きなものを使いましょう。
また、このテキストには確認テストがほとんどありません。
その意味でも、各分野終了時に問題集の該当分野の基本問題を解いて対応しましょう。
中古問題集
まずは中古問題集の活用です。
僕は次の2冊を2年落ちで使いました。(手に入れば、1年落ちくらいの方が良いと思います。)
1級学科試験は、四択問題の「基本編」と記述式問題の「応用編」の2つからなります。
2級の学科試験と実技試験のような関係ですね。
このうち、「基本編」は範囲が広く、また、あまり一貫性のある出題傾向も見えないため、やってやってもゴールは見えてきません。
一方、「応用編」は頻繁に出題される定番問題も多かったので「基本編」よりは着実に得点できます。
このため、「応用編」へ軸足を置いた対策の方が効果的で、類似問題をたくさん解く意味からも中古問題集の活用は有効かと思います。
(お金がある方は、最新版を幅広くそろえたほうが制度改正の手間はかかりません。)
ただし、僕が受検した2016年9月の「応用編」は、これまであまり見たことない傾向が散見されました。
これが過去最低の合格率4.84%につながったものと思われます。
おそらく次回1月以降はオーソドックスな形に戻るのではと期待しますが、今後の受検時には過去問だけでなく、新たな制度などへの目配りが必要です。
→ 実際、その後の試験では従来のレベルに戻り、きんざいの発表では合格率も概ね10%台に戻ってきてます。 🙂
試験日 | 1級学科 合格率 |
---|---|
2022年5月 | 9.39% |
2022年1月 | 6.67% |
2021年9月 | 13.03% |
2021年5月 | 20.05% |
2021年1月 | 9.95% |
2020年9月 | 15.01% |
2020年5月 | 中止 |
2020年1月 | 11.81% |
2019年9月 | 10.14% |
2019年5月 | 11.77% |
2019年1月 | 8.45% |
2018年9月 | 8.24% |
2018年1月 | 14.52% |
2017年9月 | 10.41% |
2017年1月 | 13.98% |
2016年9月 | 4.84% |
2016年1月 | 12.37% |
2015年9月 | 15.41% |
2015年1月 | 13.09% |
最新問題集
続いて、最新問題集の活用です。
定番は試験元のきんざいが出している「パーフェクト FP1級学科編対策問題集」ですね。
テキストの姉妹本になります。
注)2017年から「1級FP技能士(学科)精選問題解説集」に書名が変更
僕は、これに加えて「2016年9月試験をあてる TAC直前予想FP1級」を購入してやってみました。
なお、この「試験をあてる」について、ネットの書評では、
「きんざいが出しているテキストや問題集以外から本番の問題が出るのはおかしい」とか
「試験を『あてる』といってるのに全然当たらないじゃないか」といった厳しい声が寄せられています。
しかし、同じきんざいといっても、試験問題を作成するセクションは秘密厳守でやるでしょうし、試験範囲がこれだけ広範だとどんな問題集でもすべて当てるのは無理でしょう。
むしろきんざいが、本番の全ての問題を掲載できるほうがコンプライアンスの観点からは問題だと思います。
ですので、これらをしっかりやって取りこぼしをしなければ、何とか6割は得点でき、合格圏内に入れると考えるべきだと思います。
過去問2回分
過去問は、それぞれの団体のホームページからダウンロードして、前年の2回分やりました。
これは反省ですが、もう少し前の分までやっておけば、本番で得点をとれただろうと思います。
学習時間との兼ね合いですが、できれば過去3年 6回分くらいやっておくとよいと思われます。
1級学科の過去問解説では、2級のときに引き続き、furiさんが運営されている「FP過去問解説」サイトにお世話になりました。
(1級の解説は、http://fp1test.ninpou.jp/)
また、問題集と過去問で間違った問題と解答をコピーして、バインダーノートに貼り付け、自分の苦手対策ノートをつくりました。
直前期は、このノートを中心に演習と見直しを繰り返します。
(2級のときも同じことをしましたが、1級は大幅に分量が増えるため、結局新しいバインダーノートを準備しました。)
次回は、「3か月でFP1級学科に合格 ~ポイント編」で、具体的なテキストや問題集の選び方なんかを実例を踏まえてご紹介します。
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