資産運用・投資においては、思わぬ事態に陥らないよう「想定外」を少なくすることが大切です。
そのため僕は、毎年年末にそれまでの投資額と資産状況を整理し、翌年の運用を決定する「インベストメント・ポリシー」に取り組んでいます。
今回は2017年の「インベストメント・ポリシー」についてご紹介します。
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〇2017年の「インベストメント・ポリシー」
僕の資産運用は、「老後資金」の形成・確保が目的です。
このため、短期的な景気動向には左右されず、「資産クラス」のバランスを重視し、「長期・分散・低コスト」の投資を心がけています。
(実際には、2015年に資産クラスのバランスを崩してしまい、現在もその立て直し中ですが。)
ところで2017年は、長期投資の味方になってくれるであろう「個人型確定拠出年金(iDeCo)」の対象者が大幅に拡充されます。
これまで投資の中心となっていた「NISA」から、高リスク高リターンで運用商品の手数料が低い商品を「iDeCo」での運用に切り替えることもあわせて進めていきます。
「iDeCo」の枠を最大限に活用しながら「NISA」を併用。
①資産バランスが偏っている(=持ちすぎている)「日本株」は原則投資見合わせ
②「先進国株式」や「新興国株式」については、「インデックス型ETF」に指値で投資
ただし、iDeCoの取扱商品によっては「積立型投資信託」での投資も検討
③値動きが小さい「先進国債券」は、「インデックス型投信」を毎月一定額を購入(ドルコスト平均法)
④「国内債券」と「新興国債券」は投資見合わせを継続
これにより、2016年末のポートフォリオを2017年末には、次の状況までもっていきたいと考えています。
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〇2017年の運用見込み
年の初めから2017年末の見込みを立てるというのも何ですが(笑)、資産運用上ここは避けて通れません。
現在のトランプ相場のように株価が急上昇することもあれば、当然その逆もあるからです。
その時の心構えとして「このくらいまでは下がる可能性があるんだ」と予め検討しておきます。
このポートフォリオの運用見込みと変動リスクは次のとおりです。(投資金額を100としたとき)
2017年末の 運用期待値 | 通常増加 (※2) | 通常減少 (※2) | 最大増加 (※3) | 最大減少 (※3) |
106.55 (+6.55) | 127.46 (+27.46) | 98.75 (▲1.25) | 141.81 (+41.81) | 84.39 (▲15.61) |
※2 通常増加(減少)率:各資産で(リターン±リスク)で算出。理論上約68%のカバー率
※3 最大増加(減少)率:各資産で(リターン±リスク×2)で算出。理論上約95%のカバー率
※4 各資産クラス間の相関係数は考慮していない
果たして2017年がどんな年になるのか、今からワクワクします。
実際に運用を始めると、ドキドキハラハラの方が多くなってしまうんですが。
皆さんも資産運用をなさっていれば、ぜひ「インベストメント・ポリシー」を作成することをおススメします。
そして、できればご家族(特に配偶者の方)にも説明をして、年間の投資金額とそのリスクについて共有しておかれるほうが、後々ケンカの種にならないと思います。
なお、このポートフォリオの資産バランス(各資産クラスの割合)は、株式クラスに偏りが大きく、全ての人におススメできるものではありません。
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